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ジョンソン首相、交通インフラの強化方針を打ち出す

(英国)

ロンドン発

2020年02月19日

英国のボリス・ジョンソン首相は2月11日、公約の1つとして掲げていたインフラ投資について総額50億ポンド(約7,150億円、1ポンド=約143円)を拠出し、国内のバスと自転車の交通インフラを強化する方針を打ち出した。地方の交通インフラの強化によって、移動がより簡単で、環境に優しく、便利なものになるとしている。

バスにおける具体的な強化方針については、2020年中に発表予定の国家バス戦略で示される見込みだが、政府はバスの往来をより高頻度にすることや、より低廉で簡潔な料金システムを導入することで利便性を強化する計画だ。また、2050年に温室効果ガス(GHG)の純排出ゼロを達成するという目標に向け、少なくとも4,000台のゼロ排出バスを導入するとしている。

政府は2月6日には、総額1億7,000万ポンドを投じて地域の電動バス導入促進を進めるための基金を設け、自治体の参加申し込みを募っている。2月4日に発表した内燃自動車の販売禁止時期の2035年への前倒し(2020年2月6日記事参照)などとともに、輸送分野における温室効果ガスの排出削減を加速させる姿勢だ。

自転車についても、国内に250マイル(約402キロ)以上の自転車用道路を新設し、自転車利用の安全性や利便性を高める。

ジョンソン首相は、交通インフラの強化は単に移動を便利にするだけでなく、全国各地の高技能職と人材をつなぎ、ビジネス拡大や経済成長に重要な役割を果たすとしており、バスサービスや自転車用道路によって、都市部と地方の格差是正につながり、地方コミュニティーが繁栄の基盤を持つことになるとコメントした。

また、地方の交通インフラ強化に向けて、国内の南北を結ぶ高速鉄道路線(HS2)の建設計画を進める方針も明らかにした。ロンドンとバーミンガムを結ぶフェーズ1は4月にも作業が開始される予定で、さらに北のクルーまでを結ぶフェーズ2aについても早急に建設を開始するための法制化を進める姿勢だ。一方で、クルーからマンチェスターまでを結ぶフェーズ2bについては、リバプールやニューカッスルなどイングランド北部地域を接続する高速鉄道路線(NPR)の計画との効率的な統合計画の策定を進めるとしている。

(木下裕之)

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