米アイオワ州の民主党党員集会結果集計が終了、ブティジェッジ氏が首位を維持

(米国)

シカゴ発

2020年02月10日

2月3日に開催されたアイオワ州の民主党党員集会の全管区データの集計が終了し、2月6日夜に結果が発表された。2月4日に発表された中間結果(2020年2月5日記事参照)に引き続き、前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏が26.2%の得票率で首位を維持した。バーモント州上院議員のバーニー・サンダース氏はブティジェッジ氏との差を縮め、0.1ポイント差の得票率26.1%で次点だった(表参照)。アイオワ州の代議員は49人で、このうち41人の誓約代議員が得票率に応じて各候補者へ配分される。

表 アイオワ州民主党党員集会結果(上位5人)

同党員集会の結果は、2月3日深夜には判明する予定だったが、結果集計アプリのトラブルにより、集計に大幅な遅れが生じていた。CNNは独自の分析により、集計データの矛盾点や党員集会のルールに反している可能性がある点を挙げ、集計結果が不正確だと指摘している。民主党全国委員会のトーマス・ペレス委員長も、2月7日のツイートで、アイオワ州民主党に全会場の結果の再確認作業を求めていた。また、各候補者は党員集会後の一定期間、結果に矛盾点を認める場合に再確認や再集計を要求することができるが、今回の事態を受け、アイオワ州民主党は当初、7日正午(米国中部時間)までとしていた要求期限を、10日正午まで延長した。

州東部シーダーラピッズ近郊で開催された党員集会の参加者にジェトロがインタビューしたところ、会場からアイオワ州民主党本部へ結果を送信するためのスマートフォンアプリにログインできないトラブルがあったという。また、ほかの会場ではスマートフォンの電波が弱い地域だったため通信が安定せず、データ送信が困難になった事例もあったようだ。

(飯田桃子)

(米国)

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