新型コロナウイルス対策で入国管理を強化、日本も対象

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年02月26日

コロンビア保健・社会保障省は2月24日、国内における新型コロナウイルス感染リスクを「低い」から「中程度」へ引き上げた。各国で感染が急拡大している状況を受け、コロンビアでも対策を強化する必要があると判断した。

保健省の判断を受け、コロンビア入国管理局は同日、日本を含む8カ国からの渡航者に対する入国管理を強化すると発表した。8カ国は、日本、中国、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、アラブ首長国連邦およびイタリア。これらの国に14日以内に滞在歴のある渡航者については、入国時に検疫が行われる。検疫で発熱、せきなどの症状がない場合は入国が認められるが、症状がある場合は医療機関などに搬送される。また、必要に応じて連絡が取れるよう、滞在先などの情報提供が求められる。

入国管理局によると、2020年に入り上記8カ国からコロンビアへ入国した人の数は、コロンビア人と外国人合わせて2,000人を超える。フアン・フランシスコ・エスピノサ入国管理局長官は「この数は旅行者全体の1%にも満たないが、国内での感染者を出さないためにも、水際対策の重要性を認識している」と強調した。コロンビアでは2月25日時点で、国内感染者は確認されていない。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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