生分解性プラスチック規制、第2・第3フェーズの適用が2020年4月に延期

(サウジアラビア)

リヤド発

2019年06月26日

サウジアラビア標準化公団(SASO)によると、2019年9月から適用するとしていた生分解性プラスチック規制導入の第2・第3フェーズの適用(2019年1月24日記事参照)が2020年4月に延期された。

サウジアラビア国営通信(SPA)、当地経済紙などには延期の事実は報じられておらず、SASOの該当ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます上で導入時期の日付が突如、変更されている。明文化された発表がないまま、規制やその変更が適用されることが多い当地のビジネス課題が如実に表れた格好となった。

ジェトロはSASOに延期の理由などを問い合わせたが、明確な回答は得られていない。本規制については、明確な罰則規定が発表されていないこと、また第2・第3フェーズの該当品目のうち、SASO認証を受けた製品の取り扱いメーカーが少ないことなど、サウジアラビア国外の企業は対応に苦慮している。

なお、第2・第3フェーズに該当する規制対象の品目には変更はない。SASOが発表している対象品目は、梱包(こんぽう)材、商品袋(パン、菓子、ベーカリー、ナッツ類)、プラスチックラップ、ストレッチフィルム、気泡緩衝材、郵送用袋、使い捨て食器、使い捨て手袋、靴袋、農業用袋、食品パッケージ、おむつパッケージなど。詳細は前述のSASOウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに、写真とHSコードとともに掲載されている。

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

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