中国からの渡航者に対する入国制限を延長

(オーストラリア)

シドニー発

2020年02月17日

オーストラリアのスコット・モリソン首相は2月13日、中国本土にいた外国人(オーストラリア永住者を除く)に対する14日間の入国制限について、さらに1週間延長すると発表した。

この入国制限は、2月1日から実施されていたもので、14日後に対応を見直す、としていた(2020年2月4日記事参照)。オーストラリア人、オーストラリア永住者とその家族(配偶者、法的後見人および扶養家族のみ)は引き続き対象外で、入国が認められるが、中国本土を離れてから14日間は自宅待機することが求められている。

連邦政府によると、2月1日に制限措置が開始されて以降、オーストラリアへ帰国したオーストラリア人およびオーストラリア居住者の間で新たな症例は確認されておらず、入国制限は機能している、と評価されている。ただし、1週間後に再度、対応の見直しが行われる。

オーストラリアでは、2月14日午前6時現在、15人(ニューサウスウェールズ州4人、ビクトリア州4人、南オーストラリア州2人、クイーンズランド州5人)の新型コロナウイルス患者が確認されており、早期に確認された6人は既に回復し、残りの9人も容体は安定している、と報告されている(オーストラリア保健省ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(住裕美)

(オーストラリア)

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