ロシア連邦保健省、新型コロナウイルス合併症対策で医療機器を購入

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2020年02月10日

ロシア連邦下院(国家院)保護委員会は2月4日、新型コロナウイルス感染拡大に関し会議を開き、ロシア連邦内の衛生および疫学的状況を調査、同ウイルスのワクチンの迅速な開発とバイオセーフティーに関する法律をより迅速に採択する必要性が検討された。

連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)や保健省、運輸省、連邦動植物検疫監督局(ロスセリホズナドゾル)の代表者が新型ウイルス対策について報告。健康保護委員会のナタリヤ・サニナ第1副委員長は、新型ウイルスのゲノムは70%がSARSウイルスとして、世界保健機関(WHO)の総力を挙げて有効なワクチン開発に取り組むべきだとした。

他方、セルゲイ・クラエボイ連邦副保健相は、現時点でワクチンはなく、開発にも時間がかかることを指摘し、「現在の課題は新型ウイルス感染による死因の大部分であるウイルスによって引き起こされる深刻な合併症と闘うことだ」と述べた。また、合併症を防ぐために、体外式膜型人工肺(ECMO)(注)17台と高頻度振動換気装置507台を購入しており、補助予算から約12億ルーブル(約20億4,000万円、1ルーブル=約1.7円)が割り当てられていることを明らかにした。同副保健相は、こうした医療機器の導入が、ロシア全土を新型ウイルスから守る有効な手段の1つになるとみている(「インターファクス通信」2月4日)。

(注)ECMO(Extra Corporeal Membrane Oxygenation)は、肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの重症呼吸不全、急性心筋梗塞、急性心筋炎などの循環不全により、瀕死(ひんし)の状態にある患者に対して、呼吸や循環をサポートする目的で使用される体外循環装置。

(秋塲美恵子)

(ロシア)

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