LGエレクトロニクス、2019年第4四半期の営業利益は3割増も、通年では減少に

(韓国)

ソウル発

2020年02月12日

韓国のLGエレクトロニクスは1月30日、2019年第4四半期(10~12月)の業績(連結ベース)と通年の業績(連結ベース)を発表した。それによると、第4四半期の売上高は前年同期比1.8%増の16兆612億ウォン(約1兆4,776億円、1ウォン=約0.092円)、営業利益は34.5%増の1,018億ウォンだった(添付資料参照)。また、2019年通年の売上高は前年比1.6%増の62兆3,062億ウォンとなり、年間ベースで過去最高となった。営業利益は9.9%減の2兆4,361億ウォンだった。白物家電をはじめとするホーム・アプライアンス&エア・ソリューション部門と、電子看板、太陽光発電モジュールなどのビジネス・ソリューションズ部門の売上高および営業利益が過去最高となった。

同社が発表した第4四半期の部門別の業績は次のとおり。

◇ホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

海外全地域での販売好調などを受け、売上高は前年同期比6.7%増の4兆6,161億ウォンとなり、第4四半期ベースでは過去最高だった。営業利益はマーケティング費用が増加したが、プレミアム製品の販売拡大や原価削減を受け、8.5%増の1,222億ウォンとなった。

◇ホーム・エンターテインメント(有機ELテレビなど)

年末需要期の影響やプレミアム製品の構成比拡大を受け、売上高は微増の4兆5,905億ウォンだった。営業利益は競争激化によるマーケティング費用の増加を受け、46.5%減の1,100億ウォンとなった。

◇モバイル・コミュニケーションズ(携帯電話など)

北米など海外市場での普及型スマートフォンの販売減少を受け、売上高は21.2%減の1兆3,208億ウォンとなり、マーケティング費用の増加などで営業利益は赤字が続いた。

◇ビークルコンポーネント・ソリューションズ(自動車電装部品など)

完成車市場の落ち込みにより、売上高は3.1%減の1兆3,552億ウォンとなり、新製品の量産遅延を受け、営業利益は赤字が続いた。

◇ビジネス・ソリューションズ(電子看板、太陽光発電モジュールなど)

発光ダイオード(LED)電子看板、太陽光発電モジュールの販売好調を受け、売上高は12.5%増の6,728億ウォンだった。営業利益は収益性の高い製品の売り上げ増加、太陽光モジュールの生産性向上を受け、約4.5倍の664億ウォンとなった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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