ドゥケ大統領が3人の新閣僚を発表

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年02月12日

コロンビアのイバン・ドゥケ大統領は2月7日、新たに指名した労働相、農業・地方開発相、保健・社会保障相を発表した。

労働相に指名されたアンヘル・クストディオ・カブレラ氏は、元上院議員でコロンビア家族福祉院の代表を務めた経験がある。議員時代には年金制度の整備に取り組んでおり、今後ドゥケ政権の課題となっている年金改革を主導することになる。また、悪化する失業率を前に、労働市場の改革も急がれる。カブレラ氏は、直近では中米経済統合銀行(CABEI)のコロンビア代表を務めた。

農業・地方開発相に指名されたロドルフォ・エンリケ・セア氏は、政府系金融機関の農業信託銀行や土地開発銀行の元総裁。経済学者で国際金融の専門家でもある。ドゥケ政権において、農産品の輸出拡大や農業セクターの持続可能な開発を推し進める。

保健・社会保障相に指名されたフェルナンド・ルイス・ゴメス氏は、フアン・マヌエル・サントス前大統領時代に保健・社会保障省の副大臣を務めた経験を持つ。2018年の大統領選挙では、ヘルマン・バルガス・ジェラス候補のキャンペーンに参画し、保健分野の公約策定に取り組んだ。ハーバード大学で公衆衛生学の修士課程を修めており、世界保健機関(WHO)での勤務経験もある。今後、国民の医療データを一元管理する情報基盤の整備や、公立病院の債務問題などに取り組む。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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