エルアル航空が香港行きフライトを減便、新型コロナウイルスが影響
(イスラエル)
テルアビブ発
2020年02月13日
イスラエル保健省は2月9日、ヤコブ・リッツマン保健相の指示として「タイ、日本、香港、シンガポール、マカオ、韓国、台湾」について、これら目的地への旅行の必要性について検討することを推奨すると発表した。なお、イスラエル外務省はこれらの国・地域への渡航延期の勧告を出していない。
エルアル航空は、香港便について予約変更、払い戻しの対応を手数料なしで対応すると発表している。ジェトロがエルアル航空に確認(2月11日)したところ、2月中~下旬のテルアビブ~香港便(フライト番号:LY75、LY76)について、以下の日程のフライトをキャンセルする予定。
エルアル航空がフライトをキャンセルする、テルアビブ~香港便は次のとおり。
2月11日、12日、13日、19日、20日、23日、24日、26日、27日(テルアビブ発)。
同航空によると、2月のフライトキャンセルは多くの乗客の予約変更や払い戻しによるもので、「減便は一時的な措置となる」見込み。なお、キャセイパシフィック航空は香港~テルアビブ便の運航を継続している。
ただし、エルアル航空(北京)、海南航空(北京、深セン)、四川航空(成都)など、イスラエルと中国と結ぶ路線では、各社が運航を停止している。
ベングリオン空港では、入国時のイミグレーションでの対応に変化がみられる。日本のパスポート保持者に対しても、イスラエル到着時に係官が中国への渡航歴の有無に関する質問を行い、以前よりも入念にパスポートをチェックするケースが出始めている。中国を訪問した後は、イスラエル居住者でない外国人は査証がある場合でも入国制限の対象になる(2020年2月6日記事参照)。
2月11日時点で、イスラエル国内では新型コロナウイルス感染者は確認されていない。
(余田知弘)
(イスラエル)
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