マレーシア保健省、新型コロナウイルス感染への注意を喚起

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年01月23日

マレーシア保健省は1月16日、中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスについて、予防と対策に関する注意喚起外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。20日現在、マレーシアでは新型コロナウイルスの感染者は報告されていないが、1月下旬から始まる旧正月シーズンを前に、水際での対策や検査態勢の強化を行っている。

発熱者スクリーニングや検査実施を強化

同省は空港や港湾といった出入国拠点での発熱者スクリーニングの強化などの対策を講じるほか、マレーシア入国時に発熱があった場合の検疫所での再検査、武漢市に渡航してから14日以内に呼吸器疾患の症状が出た場合の受診を推奨している。また、新型コロナウイルスの検出・診断のための検査能力の向上にも取り組む。国立医療研究所や国立公衆衛生試験所では十分な量の試薬の用意があるという。

東南アジアでは、タイで2例の感染者が確認され、いずれも武漢市に渡航歴があるとされていることもあり、同省は警戒を強めている。

旧正月シーズンでの人の移動に注意

中国からマレーシアへの2018年の旅行者は294万4,133人で、2019年は1~9月までで240万人を超えている。夏休み期間の7~8月が月に約30万人と最も多いが、次が旧正月シーズンの1~2月となっている。また、訪中マレーシア人は年間約120万人で、中国は旅行先としての人気も高い。

2020年の旧正月の元日は1月25日で、マレーシア国内で新型コロナウイルスの感染者が確認される可能性も否定できない。「ビジット・マレーシア・イヤー2020」として、訪問者3,000万人を目標に観光客誘致促進を行っており、中国からの訪問者が増加するとみられているだけに、十分な予防、迅速な対応が求められる。

(田中麻理)

(マレーシア)

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