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世界経済フォーラムでインダストリー4.0調査研究センター設置を発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年01月30日

ブラジル連邦政府は1月22日、ブラジル初のインダストリー4.0調査研究センターを開設することを発表した。

この発表は、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会2020(ダボス会議)の会場内で行われ、マリソル・アルゲッタWEF執行委員・中南米地域アジェンダ長や、カルロス・ダ・コスタ・ブラジル経済省生産性・雇用・競争力特別局長、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事が参加した。

インダストリー4.0調査研究センターは「C4IRブラジル」と呼ばれ、WEFが設立したC4IR(第4次産業革命センター)のブラジル拠点となる。C4IRは2017年3月に初の拠点が米国サンフランシスコに設置され、日本や中国、インドにもできている。さらに、C4IRのミッションに沿って、地元運営によるセンターがアラブ首長国連邦(UAE)や、イスラエル、コロンビア、南アフリカ共和国に設置されている。C4IRブラジルもC4IRのミッションに沿って地元で運営されるセンターで、ブラジル経済省やサンパウロ州政府、民間企業の官民パートナーシップによって運営され、2020年上半期中の開始を予定している。当地の報道によると、C4IRブラジルはサンパウロ大学(USP)技術研究所(IPT)キャンパス内に置かれる。サンパウロ州経済開発局や同州の投資誘致機関(Investe SP)にも近接している。

C4IRブラジルの目的は、新技術の導入と、ブラジル企業のグローバルバリューチェーンへの参入を進めることにより、国内企業が生産性と競争力を向上させることにある。C4IRブラジルは、インダストリー4.0関連技術の中でも、国内産業へのモノのインターネット(IoT)導入と人工知能(AI)の活用を促進させたい考えで、両技術を普及させる上での社会的、経済的な課題を特定して解決策を提案することとしている。

パウロ・ゲデス経済相は、ブラジル市場を開放して国内企業を国際競争にさらすと同時に、IoT導入やイノベーション振興で生産性向上に取り組むとかねて公言している。今回のダボス会議でゲデス経済相は「マニュファクチャー」から「マインドファクチャー」に産業を転換するとコメント。従来の肉体労働をベースとした産業から、マインド(知的精神)をベースとした産業に換えていく考えを強調している。市場開放を見据えたブラジル産業競争力強化の処方箋としてC4IRの貢献が期待されそうだ。

(大久保敦)

(ブラジル)

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