現代自動車、2019年の営業利益は52%増に
(韓国)
ソウル発
2020年01月28日
現代自動車は1月22日、2019年の通年と第4四半期(10~12月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、2019年の売上高は前年比9.3%増の105兆7,900億ウォン(約9兆9,443億円、1ウォン=約0.094円)、営業利益は52.1%増の3兆6,850億ウォン、当期純利益は98.5%増の3兆2,650億ウォンとなった(表1参照)。
同社では、「パリセードなど新車の販売好調、スポーツ用多目的車(SUV)の販売増加によるプロダクト・ミックスの改善、ドル高ウォン安などが影響し、業績が改善した」と説明した。
同社の2019年の世界販売台数は、前年比0.4%減の447万6,000台となった。国・地域別でみると、中国、西欧、インドが減少した一方で、米国、ブラジル、ロシアは増加した(表2参照)。なお、韓国国内は2.9%増の74万2,000台だった。
今後の事業環境について、同社では「米中貿易摩擦の長期化、中東や欧州などでの地政学的リスクが作用している中、政治的な不確実性や環境規制の強化による先進国市場の販売不振が深化するなど、低成長基調が続く見通し」とした。
さらに同社は、国内73万2,000台、海外384万4,000台の合計457万6,000台とする2020年の販売台数目標を掲げた。その上で、「販売モメンタム(勢い)を強化すると同時に、国・地域別の特徴を考慮したインセンティブ戦略の推進、部品公用化を通じたエコカーの収益性改善に重点を置く」との方針を明らかにした。
〔諸一(ジェ・イル)〕
(韓国)
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