2019年の新車登録台数は前年比2.4%増加

(ペルー)

リマ発

2020年01月16日

ペルー自動車協会(AAP)は1月7日、2019年の新車登録台数(注)が15万1,997台に達し、前年比2.4%増だったと発表した。

1月8日付「ヘスティオン」紙によると、自動車メーカー各社は好転の理由として、2019年6月の選択消費税(ISC)の改定を挙げている(2019年6月21日記事参照)。同改定により、シリンダー容積が1,400立方センチ以下の自動車のISCは10%から5%に減税されており、7月以降のボリュームゾーンを狙った車種の販売回復に寄与したとみられている。そのほかにも、メーカー各社による購入時のローンの利用増や、下半期における官需の増加の影響も指摘している。自動車のローンについては、ペルーにおける利用率は全体の35%といまだ低く、今後、自動車販売台数を伸ばす上で、利用率の向上が重要視されている。

メーカー別の新車登録台数をみると、トップ3は2018年に引き続き、トヨタ、現代、起亜の順だった(表参照)。全体的に日本車が好調で、特に日産は前年比30.4%増と大幅に増加した。

2020年の見通しについては、各社とも2019年と同等から前年比5%増程度と予測している。

表 上位10社の年間新車登録台数(2019年)

(注)国家登記庁(SUNARP)がAAPに報告した新車の登録台数であり、各社代理店がAAPに報告する販売台数とは異なる数字だ。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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