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モンゴル政府、ロシアとモンゴル経由のガスパイプライン建設に合意と発表

(モンゴル、中国、ロシア)

北京発

2020年01月06日

モンゴルのフレルスフ首相が12月5日、ロシア・ソチを訪問し、プーチン大統領と会談した。モンゴル国家開発庁の発表によると、両国はロシアから中国への天然ガスパイプラインのモンゴル経由での建設に向けたプロジェクトを開始することで合意した。会談後、モンゴル政府とロシア企業のガスプロムとの間で覚書が締結された。フレルスフ首相は「モンゴル・ロシア・中国経済回廊の枠内で実施するガスパイプラインプロジェクトは、3カ国の社会、経済の発展に大きく貢献する」と述べ、プーチン大統領は「プロジェクトの開始に当たり、政治的には何ら問題はない」と強調した(注1)。両国は今後、調査チームを設立して経済効果の見積もりや事業化調査(FS)作成などの作業を開始する。

今回、モンゴル経由のパイプライン建設に合意したのは、12月2日に運用を開始したロ中天然ガスパイプライン(詳細は2019年12月12日記事参照)に続く、ロシア~中国ガスパイプラインのルートとして当初検討されていた、モンゴルを経由しない(アルタイ山脈を越える)ルートの建設が技術的に難しいとロシア側が判断したため、との報道がある(「コメルサント」紙12月4日)。

フレルスフ首相の訪ロに同行したフレルバータル蔵相は報道陣のインタビューに対し、「モンゴル経由のルートで建設する場合、パイプラインの年間輸送量は380億立方メートル、総延長は約1,060キロ、FSの作成と設計には1年半を要する。既に開通したロ中天然ガスパイプラインは、湿地帯での工事や建設用の資材輸送などの問題により、建設完了までに4年間を要したが、ウランバートル鉄道(注2)沿いを予定しているため、2年程度と早く建設できるだろう」と述べた。ただし、建設資金を誰が負担するかについては未定だ、と語った(「24tsag.mn」12月7日)。

ロシア~中国間の天然ガスパイプラインが、モンゴル経由のルートで建設されることになれば、モンゴルにとって通過輸送収入が得られるだけでなく、石炭燃料から都市ガスへの転換によって、ウランバートルの大気汚染問題を解決する道が開けるなどの効果が予想される。

(注1)フレルバータル蔵相は、パイプラインについて、プーチン大統領(ロシア)と習近平国家主席(中国)の間でも合意されている、と述べている。

(注2)北のロシア国境から、南の中国国境までを結ぶ鉄道。

(藤井一範)

(モンゴル、中国、ロシア)

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