スタートアップ、7年間で約3,900社の純増

(イスラエル)

テルアビブ発

2020年01月23日

イスラエル・ベンチャーキャピタル・リサーチセンター(IVC)によると、2013~2019年の7年間のスタートアップ開業は7,244社、廃業・休業は3,359社。純増は3,885社で、年平均では555社のスタートアップが増えたことになる。

IVCによると、2012~2017年に年間1,000社を超えたスタートアップ開業数は、2014年をピークに2015年以降は減少傾向が続く(表参照)。2019年にイスラエル国内で開業したスタートアップは392社と発表されているが、過去の例から判断すると、この数は今後、上方修正される見込みだ。

最新のデータが発表されるたびに、過去にさかのぼって数値が改定されるのは、ステルスモード(非公表)だったスタートアップの存在が、時間の経過とともに明らかになる事例があるためだ。なお、2018年は、当初発表の356社から数度にわたり改定され(2019年6月20日記事参照)、現時点で751社となった。2017年の開業数も1,048社に上方修正されている。

表 スタートアップ開業・廃業数の推移

IVCのデータから2019年の資金調達をみると、アーリーステージ(初期)では228件に対して12億3,000万ドル、グロースステージ(成長期)では294件に対して70億6,600万ドルとなった。近年は、成長期にあるスタートアップに資金が向かう傾向が続く状況だ。

(余田知弘)

(イスラエル)

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