世界銀行、フィリピンの2020年の経済成長率を6.1%と予測、2021年と2022年は6.2%
(フィリピン)
マニラ発
2020年01月27日
世界銀行は1月8日、フィリピンの2019年の経済成長率を5.8%、2020年を6.1%、2021年と2022年をそれぞれ6.2%とする予測を発表した。
世界銀行は2019年10月に、同年のフィリピンの経済成長率予測を前回(2019年6月)の予測値(6.4%)から0.6ポイント減少の5.8%に下方修正した。その理由として、世界経済の減速や世界的な保護主義の影響でフィリピンの輸出が伸び悩むと同時に、2019年国家予算の成立の遅れなどによる公共投資の落ち込みの影響が続いていることを挙げた。
ドゥテルテ政権は経済成長率の目標を6~8%に設定し、2017年に6.7%、2018年に6.2%を記録したものの、2019年は第3四半期まで(1~9月)の成長率が5.7%と、目標を下回っている。6.0%以上の経済成長率達成には、第4四半期で6.7%以上となる必要がある。
世界銀行はまた、シンガポールとブルネイを除くASEAN 8カ国の2020年の経済成長率予測について、高い国から順に、カンボジア(6.8%)、ミャンマー(6.7%)、ベトナム(6.5%)、フィリピン(6.1%)、ラオス(5.8%)、インドネシア(5.1%)、マレーシア(4.5%)、タイ(2.7%)としている。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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