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持続性を意識したローザンヌ冬季ユースオリンピックでの取り組み

(スイス)

ジュネーブ発

2020年01月20日

1月9日から22日にかけて、スイス・ローザンヌで冬季ユースオリンピック2020が開催されている。今回は、過去最多の79カ国・地域から、1,872人の選手が参加し、前回のリレハンメル2016年大会から40%の増加となる見込みだ。スイスからは112人が参加する。ユースオリンピックは、スポーツ競技だけではなく、若年層に対する教育や文化振興を目的として2010年に創設された比較的新しい国際オリンピック競技大会で、冬季大会は今季3回目となる。ローザンヌは国際オリンピック委員会(IOC)本部が置かれている都市だが、ここでオリンピック競技が行われるのは初めてのことだ。

これまでのオリンピック大会では、信頼性と持続性、レガシー(遺産)として何が残せるかの重視、コスト削減が掲げられていたものの、実際には乱開発や巨大建築物の遺棄などの問題が指摘されている。今回のユースオリンピックでは、イベントのみを目的とした建築物の設置禁止、宿泊地からスイス各地に散らばる競技開催地までの移動には鉄道を利用するなど非常に意欲的な取り組みが行われている。例えば、専用施設の新たな設置を避けるため、スピードスケートは、スイス西部にあるスキーリゾート地・サンモリッツの湖に、1948年開催の冬季オリンピック以来約70年ぶりに屋外競技場を仮設して行われている。選手が宿泊する選手村も、オリンピック終了後はローザンヌ大学およびローザンヌ工科大学の学生寮として利用される予定だ。

オリンピック開催経費の高騰や乱開発が批判されるようになってきており、オリンピック開催への立候補プロセスや、開催ノウハウをより持続性のあるものにすることはIOCにとっても喫緊の課題だ。これらのユース大会での取り組みが、今後のオリンピックとなる2024年パリ、2026年ミラノ、2028年ロサンゼルス大会にどこまで取り入れられるかが注目されている。

(和田恭)

(スイス)

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