財務省と税関、専門検査の見直しで輸入コストと所要時間の改善検討

(ベトナム)

ホーチミン発

2020年01月31日

ベトナム財務省と税関は、2019年11月13日付政府決議99/NQ-CP(以下、政府決議99号)を受け、輸入貨物の専門検査の枠組み修正を検討している(「税関オンラインニュース」1月14日)。

ベトナムへの輸入時には、貨物の種類に応じて、国民の安全や環境、健康などを守るための規定に基づき、品質基準、食品安全などに関わる各管轄政府機関の専門検査の結果の提出が必要となる。政府は現在の専門検査スキームについて、輸入者にとってコストや時間が負担となっており、実質的な見直しが必要との認識を示していた。

政府決議99号によると、財務省が国際標準に従って税関手続きの電子化を促進し、3つの分野(治安、防衛、検疫)を除き、税関が国境ゲートの専門検査の中心的な役割を果たす。2020年第1四半期(1~3月)までに構築される新たなスキームでは、輸入貨物は税関事務所で行われる1回だけの検査とすることを目指す。税関総局は各地方税関事務所に必要な検査機器などの配備を検討しているという。

(小林亜紀)

(ベトナム)

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