2019年11月末時点の政府債務残高が前年同月比7.2%増加

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月14日

フィリピン財務省財務局(BTr)は1月2日、2019年11月末時点の政府債務残高が7兆7,090億ペソ(約16兆1,889億円、1ペソ=約2.1円)となり、前年同月比で7.2%増加し、前月比で2.5%減少したと発表した。BTrは、前月比で2.5%減少した理由として、国債の償還が実施されたことを挙げた。

政府債務残高の66.4%に当たる5兆1,150億ペソが対内債務となり、前年同月比で8.7%増加し、前月比で3.6%減少した。前月比で3.6%減少した理由としてBTrは、1,892億ペソ分の国債の償還が行われたことを挙げた。一方で、政府債務残高の33.6%に当たる2兆5,940億ペソが対外債務となり、前年同月比で4.3%増加し、前月比で0.3%減少した。前月比で0.3%減少した理由としてBTrは、外国為替レートがペソ高に動いたことを挙げた。

ドゥテルテ政権は2016年の発足以降、大規模インフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」を進めており、高速道路や鉄道、空港、港湾といった交通インフラを中心に2022年までに8兆ペソの予算を投じる計画で、その財源の多くを国内や海外からのローンに頼っている。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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