都市レジリエンス実現に貢献する国際規格ISO 37123が発行

(世界)

ジュネーブ発

2020年01月06日

ジュネーブ所在の国際標準化機構(ISO)は12月13日、レジリエントな(回復力、復元力がある)都市の実現に資する、国際規格「ISO 37123:2019持続可能な都市およびコミュニティ-回復力のある都市」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの発行を発表した。都市のレジリエンスに関する指標の定義と算出方法などを定めた本規格は、都市が直面するリスクを把握し、リスクへの脆弱(ぜいじゃく)性を特定して対策をとることに役立ち、正しい意思決定、アクションの効果測定を容易にすると期待される。規模にかかわらず、都市、自治体、地方政府などに広く適用できる。

都市レジリエンスに関するISO国際規格は、既に何件か発行されている。特に、「ISO 37120:2018持続可能な都市およびコミュニティ-シティーサービスおよび生活の質の指標外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」は2014年の発行以来、多くの都市で都市インフラ設計などに利用される。また、今回発行されたISO 37123とも関連が深い。

都市のレジリエンスや持続可能性に関するISO規格は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)ともなじみやすい。ISOは国際標準化を通じて、SDGs達成に必要な取り組みを促進している。その取り組みの1つとして、SDGsの17の目標ごとに、その達成に貢献するISO規格を分類したリスト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公開している。関連する規格数が多かったターゲット上位2つは、516規格が関連するSDG9イノベーション外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、386規格が関連するSDG3保健外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますだった。また、個別規格の購入画面でも関連するSDGの番号を知ることができ、今回のISO 37123外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも9つのSDGに資することを明示する。ISOのSDGsに関する全体の取り組みは、コミュニケーション文書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で紹介されている。

標準化がSDGs達成に重要なことは、多くの標準化団体が認識しており、SDGsと標準化を結び付ける活動は、欧州、北米、オーストラリアなどでも既に行われている。国連も標準化がSDGs達成に果たす役割を認識しており、標準化を扱う国連組織がISOなどの国際標準化団体や各国の標準化団体と連携を深めている。連携の例として2019年10月、国連欧州経済委員会(UNECE)は新たなポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを立ち上げた。UNECEの取り組みに賛同した標準化団体(2019年12月19日時点で30)の規格を、個別SDGごとに検索することができる。UNECEは本ポータルを通じて、成功事例集やeラーニング資料の支援も提供する。

(小谷由紀子)

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