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日本とマレーシアの地域間連携、十日町市とペラ州共同開発の衣装をスルタンに贈呈

(マレーシア、新潟)

クアラルンプール発

2020年01月07日

日本とマレーシアが共同製作したマレーシアの民族衣装「バジュマラユ」と「サンピン」(注1)が11月28日、マレーシア北西部のペラ州のナズリン・シャー州王(スルタン)に贈られた。式典には州王のほか、アフマド・ファイザル州首相、ザイナル・アズマン州次官、ペラ州政府投資公社のアジズル・ラフマン最高経営責任者(CEO)、日本側からデザイン担当の「高橋理子株式会社」の高橋理子代表、刺しゅうを担当した根茂織物の根津公彰社長、ジェトロが出席し、高橋代表から州王に衣装が贈呈された。

写真 ペラ州王(右から2人目)に衣装を贈呈(ペラ州提供)

ペラ州王(右から2人目)に衣装を贈呈(ペラ州提供)

ペラ州は経済振興策として地域特産品の開発を検討し、日本と繊維産業での協業の可能性を探っていた。同州のパートナーでもある高橋代表の推薦もあり、織物産地の新潟県南部の十日町市とつながったことが共同製作のきっかけとなった。

十日町市は全国有数の豪雪地帯で、冬の農閑期には機織りを生業としてきたため、長年の技術蓄積があり、日本で有数の「きもの総合産地(注2)」となっている。ジェトロも、マレーシアの自治体との地域間連携による現地ニーズに沿った海外販路開拓の重要性を認識し、両地域間のコミュニケーション促進や人材交流などを支援している。

日本のデザイン・加工技術を活用し、現地需要に応じた製品開発

今回、ペラ州の特産品開発の第1段として、プロモーションの意味も込めて、州王の衣装を共同製作した。州の意向も踏まえ、マレーシアで受け入れられやすいデザインを盛り込み、日本の生地に刺しゅうを施した。

写真 贈られたバジュマラユ(ジェトロ撮影)

贈られたバジュマラユ(ジェトロ撮影)

高橋デザイナーは円と直線のみで構成された衣装のデザインについて、「『縁を結ぶ』という思いが込められている」と語る。着物に使われた絹の生地に、根茂織物が刺しゅうした。州王は「ペラ州のために、よくデザインされている」と謝意を示した。

写真 贈られたサンピン、イスラム教の建築模様と親和性が高い円と直線の模様、イスラム教の象徴的な緑をベースとしている(ジェトロ撮影)

贈られたサンピン、イスラム教の建築模様と親和性が高い円と直線の模様、イスラム教の象徴的な緑をベースとしている(ジェトロ撮影)

ペラ州と十日町市は商品の共同開発に引き続き取り組む方針だ。日本のデザインや織物と刺しゅう、染めの技術を活用しつつ、マレーシア側のニーズに沿ったマーケットイン型の共同開発による成功事例が今後産み出されることが期待される。

(注1)バジュマラユ(Baju Melayu)はマレー人男性の代表的な民族衣装の1つ。正装として式典などでも着用する。サンピン(Samping)はバジュマラユを着用する際に腰に装飾として巻く布。

(注2)織りと染めの両方の技術を持つことから、総合産地としている。

(原知輝)

(マレーシア、新潟)

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