武漢市でウイルス性肺炎が発生、WHOは渡航制限せず

(中国)

武漢発

2020年01月07日

湖北省武漢市では2019年末から、原因不明のウイルス性肺炎が発生している。武漢市衛生健康委員会の1月5日の発表によると、2019年12月12~29日の間に59人の感染者が確認されており、そのうち7人が重症となっている。現在、感染した患者は全て隔離され、武漢市金銀潭医院などの医療機関で治療を受けており、死亡例はない。感染者と密接な接触があった163人に対して経過観察を行っているほか、接触のあった人の追跡調査を行っている。

同市の調査によると、発生元は武漢市内の海産物市場としているが、病原体の特定と原因については調査中としている。なお、鳥インフルエンザや重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)などの可能性はないとしている。また、初期調査では、人から人への感染や医療関係者への感染は発生していないとしている。

武漢市衛生健康委員会は市民に対して、「室内の空気の換気を行い、人が密集している場所へ行くことを避け、必要に応じてマスクを着用する必要がある。また発熱と呼吸器系の感染症状が出た場合は、すぐに医療機関で診察を受けてほしい」と注意を促している。また、日本の外務省もウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで注意喚起を行っている。

なお、世界保健機関(WHO)は、同市で発生したウイルス性肺炎について「旅行や貿易の制限を実施するまでの必要はない」として、過剰な反応は控えるよう呼び掛けている。

(片小田廣大)

(中国)

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