通商交渉の進捗で農作物の輸出回復に期待、米シカゴ連銀のベージュブック報告
(米国)
シカゴ発
2019年12月13日
米国連邦準備制度理事会(FRB)は11月27日、地区連銀経済報告「ベージュブック」(注1)を公表した。
米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀の報告では、10月から11月上旬にかけての経済は前回の報告期間に引き続きわずかに(slightly)成長し、今後1年間は同様のペースで成長が続くと予想している。雇用、個人消費、製造業がわずかに成長した。建設と不動産には大きな動きはなかった一方、企業支出はわずかに減少した。賃金と物価はわずかに上昇し、金融情勢は控えめに改善した。農業分野は、天候不順でさらに厳しい状況に置かれているが、通商交渉の進捗による将来的な輸出増への期待もあり、農作物の輸出は全体的に好転しているという。項目ごとのポイントは添付資料参照〔添付資料中、ゼネラルモーターズ(GM)のストライキについては2019年10月31日記事参照〕。
(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者らの声を基にまとめたもの。
(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。
(飯田桃子)
(米国)
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