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長距離旅客列車を運行する連邦旅客会社(FPK)、乗客へのフード・デリバリーサービスを開始

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年12月23日

世界中で食品デリバリーサービスが普及する中、ロシアでも市場が急成長を遂げている。ロシア鉄道の子会社で、長距離旅客列車の運行を担う連邦旅客会社(FPK)は12月16日、レストランやカフェから列車へのフード・デリバリーサービスの開始を発表した。

サービス内容について、同社によると、立ち上げ当初はまず、顧客が乗車している列車へのピザ注文サービスの提供を行い、将来的には、国内の既存の食品取り扱いチェーンへの注文も可能とする予定。列車への配達は、同サービスと関係するレストランやカフェの配達業者により行われるかたちだ。

乗客が注文する方法としては、切符の購入時にロシア鉄道のサイトにログインして、乗車券サービスのセクションに入り、その他の追加サービスの中から、フード・デリバリーの項目を選択する。ロシア鉄道のウェブサイトで個人のアカウントを有している場合、そこからも手続きが可能。同サービスが注文できるのは列車出発の48時間前まで。

現在、試験が実施されており、モスクワのクルスク駅を出発・経由する列車と、モスクワのレニングラード駅から出発する列車で同サービスを利用できる。今後は、2019年末までに、FPKが運行する長距離列車では、モスクワのベラルーシ駅、カザン駅、パベレツキー駅、ヤロスラブリ駅、リガ駅、キエフ駅、サンクトペテルブルクのモスクワ駅、ラドガ駅から出発する列車で、同サービスを利用できるようになる。さらに、ニジュニ・ノブゴロドのモスクワ駅出発の列車でも食事が注文できる。

2020年には、同サービスはほかのルートにも拡大される予定で、FPKは同社の列車を運行するロシアの全都市で、提供する意向だ。現在、列車にフード・デリバリーサービスを担当するパートナー企業を募集している。

ロシアのフード・デリバリーサービス市場は近年、急成長を遂げている。大手メディアグループRBCによると、2019年の市場規模は前年比25.3%増の約1,700億ルーブル(約2,890億円、1ルーブル=約1.7円)に達するようだ。アプリを通じたフード・デリバリーの大手、デリバリー・クラブのオレグ・ハウストフ市場調査部長は、同市場の急成長の要因を「消費者行動の変化により、フード・デリバリーはタクシー配車アプリと同様、時間を節約したい人々の日常的なニーズ(の1つ)となっている」と指摘している(小売事業者向け情報サイト「リテイラー」10月14日)。

デリバリーサービスの将来性について、ソフトウエア開発会社ファースト・ライン・ソフトウエアのウラジミル・リトシェンコ開発部長は「同サービスは快適な都市生活という概念を補完するもので、さまざまなカテゴリーの住民、訪問者、観光客のニーズが考慮され、公共スペース、公園、博物館などさまざまな施設に導入され得る」と語っている(「リテイラー」10月14日)。

(秋塲美恵子)

(ロシア)

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