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2018年の研究開発(R&D)支出、過去最高に

(オランダ)

アムステルダム発

2019年12月26日

オランダ中央統計局(CBS)は12月6日、2018年のオランダの民間部門、研究機関、高等教育部門の研究開発(R&D)支出合計額が前年比約4%増の約167億ユーロ(暫定値)と過去最高となったと発表した(図参照)。

図 オランダのR&D支出額の推移

R&D支出のうち民間部門の支出は、前年比5億7,600万ユーロ増加の112億3,000万ユーロで、全体の約67%を占める。研究機関の支出は5,600万ユーロ増で9億6,800万ユーロ、高等教育部門の支出も4,400万ユーロ増加し45億5,000万ユーロとなった。オランダのGDPに占めるR&D支出の割合は2.16%と、EUの平均2.11%を上回った。

民間部門のR&D支出の30%以上は、北ブラバント州の企業によるものだ。大手電機メーカー、フィリップスの発祥の地でもあるアイントフォーフェンを中心とする同州南東部では、R&D支出は24億ユーロ以上となっており、オランダ最大の地域となっている。北ブラバント州の経済開発を担うブラバント開発公社(BOM)によると、アイントフォーフェン地域は「Brainport」(頭脳の港)と呼ばれ、フィリップスを中心に、大手半導体製造装置メーカーASMLや、トラック製造大手DAF、自動車など製造のVDLグループなどの関連企業のほか、フィリップス社内の薬局のグローサリーストアだったETOSなどフィリップスのスピンアウト企業も所在し、同地のR&D人材、基礎技術などを支えるアイントフォーフェン工科大学、オランダ応用科学研究機構(TNO)といったオランダ屈指のエコシステムを形成している。

首都アムステルダムを中心とした地域も民間部門のR&D活動の中心で、アムステルダムが所在する北ホラント州の民間部門のR&D支出は北ブラバント州に次ぐ。フィンテック、ライフサイエンス、クリエイティブ分野など幅広い分野のエコシステムを形成している。

これら両州に続くのが、欧州最大の港湾でオランダ第2の都市ロッテルダムと、政府機能があるハーグを擁する南ホラント州で、いずれもサイバーセキュリティー、テレコム分野などのエコシステムを構築している。

(高橋由篤)

(オランダ)

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