ジャカルタMRTに続き、新たな都市鉄道LRTジャカルタが開業

(インドネシア)

ジャカルタ発

2019年12月27日

インドネシアの首都ジャカルタでは、新たな公共交通網の整備が急ピッチで進んでいる。このたび、2019年3月に開業したジャカルタMRT(2019年4月5日記事参照)に続き、軽量高架鉄道(LRT)が12月1日から営業を開始した。開業したのは、東ジャカルタの5.8キロ、全6駅の区間。運賃は一律5,000ルピア(約40円、1ルピア=約0.008円)と設定された。

LRTジャカルタは、2016年6月に工事を開始し、2019年6月から試乗運転を行っていた。韓国・現代ロテム製の車両を使用した小型鉄道で、1車両当たりの定員は約250人。地元紙によると、12月1日の営業開始から17日までの利用者数は約7万4,000人と、比較的低調な滑り出しにとどまっており、市民の足として定着するか注目される。LRTジャカルタはさらに、20年から北ジャカルタと南ジャカルタへ合計約20キロの区間の延伸工事を行う計画だ。

また、LRTプロジェクトに関しては、首都ジャカルタと周辺都市(ボゴール、デポック、ブカシ)を結ぶLRTジャボデベックの工事が並行して進んでいる。地元紙によると、第1期工事(約40キロ区間)の工事進捗率は11月初め時点で67.3%で、2021年11月の開業を目指している。

写真 LRTジャカルタの車両(ジェトロ撮影)

LRTジャカルタの車両(ジェトロ撮影)

写真 LRTジャカルタの車内(ジェトロ撮影)

LRTジャカルタの車内(ジェトロ撮影)

(山城武伸、吉田尋紀)

(インドネシア)

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