内外の民間エコノミストによる最新の見通し、目標政策金利を下回る

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年12月19日

アルゼンチン中央銀行は12月3日、国内外46人の民間エコノミストらによる最新の経済見通しの集計値(REM)を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。調査は11月27~29日に実施された。11月4日発表の前回(2019年11月15日記事参照)以降現在まで、12月に発足の新政権による金融政策や財政政策の方針が発表されていないことから、見通しにも大きな変化はなかった(表参照)。

表 最新の主要経済指標の見通し(かっこは前回数値)

2019年末のインフレ率は54.6%と予想されており、1991年以降で最大の値となる。名目為替レートは1ドル=65.0ペソから63.0ペソへと若干の落ち着きを取り戻した。

中央銀行は11月29日、2020年1月31日まで政策金利を63.0%に維持すること発表したが、今回は予想はそれを下回る59.0%となっている。アルベルト・フェルナンデス新大統領はかねて高金利政策の是正を主張しているため、今後修正される可能性を11月29日付「クラリン」紙が報じている。

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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