大統領選挙後に政策金利を大幅減、現地エコノミストの見通し

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年11月15日

アルゼンチン中央銀行は11月4日、国内外45人の民間エコノミストらによる最新の経済見通しの集計値(REM)を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。この調査は10月27日に行われた大統領選挙後の29日から31日にかけて実施された(表参照)。

10月2日発表の前回(2019年10月7日記事参照)と比較すると、政策金利〔7日物中央銀行債(LELIQ)の利率〕(中央値、以下同じ)の修正幅が最も大きかった。2019年末の金利予想は、前回の発表では73.00%だったが、今回は60.00%に低下し、2020年末の金利予想も、42.50%から39.95%へと低下した。10月27日に行われた大統領選挙で、高金利政策の是正を唱えるアルベルト・フェルナンデス氏が次期大統領に決定したことを受け、今回の修正が行われたとみられる。

政策金利以外は前回発表の数値と大きな変化はなかった。

表 最新の主要経済指標の見通し(かっこは前回数値)

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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