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パキスタンのスタートアップが進出日系企業にピッチを実施

(パキスタン)

カラチ発

2019年12月18日

パキスタンのスタートアップが12月10日、カラチ市内でパキスタン進出日系企業に対してピッチ(プレゼンテーション)を行った。ピッチを行ったのは、農業、ヘルスケア・医療などの分野に取り組むスタートアップ26社(添付資料参照)で、カラチのほか、イスラマバード、ペシャワール、ラホールなどパキスタン各地から集まった。

参加した日系企業10社は、約5時間にわたってスタートアップの技術・ビジネスの紹介に耳を傾け、スタートアップと活発にやり取りするなど、関心の高さがうかがえた。後日にスタートアップと個別での商談を約束する日系企業もあった。

写真 基調講演をするイグナイトのユスフ・フセイン最高経営責任者(CEO)(ジェトロ撮影)

基調講演をするイグナイトのユスフ・フセイン最高経営責任者(CEO)(ジェトロ撮影)

今回のピッチイベントは、2018年12月10日に開催された「第6回日本・パキスタン官民合同経済対話」(2018年12月14日記事参照)において日本・パキスタン政府間で実施が約束されていたもので、ジェトロとパキスタン政府傘下のイグナイト(IGNITE)国家技術基金外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(以下、イグナイト)が共同で実施した。

基調講演に登壇したイグナイトのユスフ・フセイン最高経営責任者(CEO)は「グローバルIT市場ではインド人ITエンジニアの活躍が取り上げられることが多いが、シリコンバレーでは多くのパキスタン人ITエンジニアが活躍している。広く知られていないだけで、インド人エンジニアを凌駕(りょうが)する者もいる」とアピールした。

日本国内ではほとんど知られていないパキスタンのIT人材だが、既に米国のGAFAは注目しており、頻繁に同国を訪れているといわれる。フセインCEOは「日系企業には、現在のパキスタンで起きているイノベーションの波をうまく捉えてほしい。トップクラスのパキスタン人ITエンジニアが表舞台に出る機会は少ない。このピッチを、パキスタンのスタートアップとウィンウィンの関係を構築する一助にしてほしい」と述べた。

参加した日系企業からは「IT大国インドと同じレベルでは活用できないかもしれないが、(パキスタンのスタートアップやIT人材についても)特徴を踏まえた生かし方もあるかもしれない」といった声が聞かれた。

2019年から日系企業向けのスタートアップイベントが開催

カラチでは、2019年から日系企業向けのスタートアップ関連イベントが開催されており、同年5月にイグナイトのフセインCEOが、パキスタンにおけるイノベーション促進の現状を当地日系企業向けに説明した。さらに、同年6月にはナショナル・インキュベーション・センター・カラチ(NIC)(2019年6月13日付地域・分析レポート参照)において、パキスタンのトップスクールであるラホール経営科学大学(LUMS)のスレマン・シャヒッド助教授を講師に、イノベーション対応に関する勉強会も実施されている。

(久木治)

(パキスタン)

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