登録乗用車のうち2割超が日本ブランド車
(ロシア)
モスクワ発
2019年12月05日
自動車市場調査会社のアフトスタトの発表(11月18日)によると、2019年7月1日時点のロシアにおける乗用車登録台数(4,410万台)のうち、日本ブランド車は990万台と、全体の22.4%を占めた。乗用車登録台数は前年の同日比で110万台増、日本ブランド車は20万台増となり、シェアは0.1ポイント減でほぼ変わらなかった。
日本ブランド車のシェアは、ロシア・ブランド車(37.6%)に次いで国別で2位。3位は韓国ブランド車で11.4%だった。他の外国ブランド車のシェアは、ドイツが10.2%、米国7.4%、フランス5.4%、中国1.4%だった。
日本ブランド車の登録台数を連邦構成体別にみると(表1参照)、モスクワ市(87万8,600台)、沿海地方(76万2,400台)とモスクワ州(57万1,600台)と上位3つの連邦構成体で、全国の日本ブランド車数の20%超を占める。また沿海地方では、登録される乗用車のうち90.5%が日本ブランド車だ。
別の自動車調査会社アフトスタト・インフォの情報(11月11日)によると、7月1日時点の日本ブランド車のうち、トヨタの登録台数は316万台と最も多く、日産(191万1,000万台)、三菱自動車(108万9,000台)、マツダ(71万5,000台)、ホンダ(66万4,000台)、スズキ(38万7,000台)、レクサス(29万台)、スバル(25万5,000台)と続く。
アフトスタト(11月20日)によると、7月1日時点の韓国ブランド登録車は約500万台で、全体の11.4%を占めた(表2参照)。うち、現代と起亜ブランドが、韓国ブランド車の82%を占めている。
中国ブランド車は60万6,000台登録されており、総登録台数の1.4%(表3参照)。日本ブランド車と比べて約16分の1の規模となる。中国ブランドのうち、奇瑞、力帆、吉利が70%を占めた(アフトスタト11月22日)。
(タギール・フジヤトフ、エカテリーナ・セミョノワ)
(ロシア)
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