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マハーラーシュトラ州の新首相、新幹線含む全インフラ計画見直しを指示

(インド)

ムンバイ発

2019年12月12日

インド・マハーラーシュトラ(MH)州のウッダブ・タークレー新首相は12月1日、厳しい州財政などを理由に、同州ムンバイとグジャラート州アーメダバード間を結ぶ新幹線計画でのMH州側の開発行為を含む州内全てのインフラ計画の見直しを発表した。しかし、新幹線プロジェクトそのものの中止は後で否定している。

タークレー首相(2019年12月6日記事参照)が総裁を務める地域政党シブセナは前政権時、連立与党にありながら農地収用問題などから新幹線計画に反対していた。今回のインフラ計画見直しは新政権の支持基盤の1つである農民層に対し、前政権との違いを示すための動きと考えられる。新幹線計画の土地収用は遅れており、計画全体の繰り延べが予想されている。一方で、首相は今回の見直しは計画そのものの中止を意味するものでないと強調している。

州政府の政権交代によって前政権で計画されたインフラ事業が中止されるなどの例はインドでも少なくない。例えば、2019年5月に政権交代したアンドラ・プラデシュ州では、新首相が海外からの投資家も参画する再生可能エネルギー発電プロジェクトの見直しを発表した。

海外からの投資にも影響を与える州政府の極端な政策変更に対し、中央政府は海外投資家を保護する法律の制定を検討している(「ミント」紙11月18日)。中央政府高官によると、法案は一定の段階に入った投資計画に関する契約を州政府が恣意的に破棄できないようにするものだという。

今回のインフラ計画見直し決定については、懸念を示す声が内外から多く聞かれるが、中央政府も法整備を進め、州政府による一方的な計画中止や変更を認めない態勢を整えつつある。MH州の開発公社幹部は「長年にわたり産業開発に力を入れてきた州であり、これまで一度もネガティブな政策を採用してこなかった。新政権の見直し決定も大きな影響はないはずだ」と述べている。

(比佐建二郎)

(インド)

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