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フェルナンデス大統領が就任、経済立て直しを強調

(アルゼンチン、ブラジル)

ブエノスアイレス発

2019年12月11日

アルゼンチンで12月10日、アルベルト・フェルナンデス政権が誕生した。任期は4年間。国会議事堂で大統領就任式が行われ、国会議員や閣僚、海外からの招待者を前に新大統領は就任の宣誓を行い、マウリシオ・マクリ前大統領から大統領の象徴となる、たすきとステッキを手渡された。

宣誓直後の演説で、フェルナンデス大統領は冒頭、36年前の12月10日がちょうどアルゼンチンの民主化を果たした日であることを紹介するとともに、同国における民主主義の尊さを強調。大統領選挙の決選投票においても、主要2候補が過半数を占めずにフェルナンデス氏が勝利したことを踏まえ、国民の間に生じている亀裂を対話によって修復させ、国民を統合させていくことに努めたいと訴えた。

マクリ政権の4年間については、IMFからの借り入れなどによって実質的なデフォルト状態に陥らせたと形容した。また、インフレ率が50%を超えたのは1991年以降なかったこと、1人当たりのGDPのレベルが2009年以来の低さを記録していること、失業率の高さが2006年以来を示していること、などにも言及した。新政権は、自ら首相を務めた2001年のデフォルト宣言直後の2003年ごろと同様に、どん底の状態から経済の活性化を通じた立て直しを図りたいと述べた。また、それに先駆けて、主要食糧輸出国でありながら、1,500万人近くの貧困層が存在する状況を克服することを優先することにも言及した。

対外的には、メルコスールの統合強化について言及した。特に、ブラジルとは関係強化を図り、技術・生産・戦略面において野心的、革新的、創造的なアジェンダを構築していく必要性を述べた。当選直後から、フェルナンデス新大統領とジャイール・ボルソナーロ・ブラジル大統領との間においては主義主張の違いが見うけられるものの、今回の演説では、今後の2国間関係に配慮する一面もみられた。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、ブラジル)

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