デジタル決済システム「バコン」、2020年に正式導入の見込み
(カンボジア)
プノンペン発
2019年12月26日
日本のブロックチェーンの技術開発などを行うソラミツと、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は11月18日、開発を進めているデジタル決済システム「バコン」が2020年早々に正式に導入される見込みだと明らかにした。7月からテスト運用が行われ、カンボジア国内の10の銀行やモバイル決済システムと接続し、数千人が利用している。中銀によるブロックチェーンを活用したデジタル決済の実用化はカンボジアが世界初となり、今後の動きに注目が集まる。
バコンはスマホのアプリを使い、電話番号またはQRコードで店舗への支払いや個人間の送金ができる決済システムだ。決済通貨はドル、カンボジアのリエルいずれも可能で、送金手数料は無料。取引上限額は銀行や電子決済システムの規定に基づく。
10月にはNBCと大手マレーシア系銀行メイバンクが覚書を締結し、バコンとメイバンクのオンライン決済システム「Maybanku2」の連携可能性を探ると発表していた。マレーシアでは多くのカンボジア人が出稼ぎをしている。システムの連携が実現すれば、手軽にリアルタイムで送金できるようになる。
(ブット・ノラ、磯邊千春)
(カンボジア)
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