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与党連合、新党の「繁栄党」に発展改組

(エチオピア)

アディスアベバ発

2019年12月09日

2020年5月に国政選挙を予定しているエチオピアで12月1日、与党連合「エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)」を構成する4党のうち3党が合流して「繁栄党(Prosperity Party)」が結成され、署名式が行われた。EPRDFは11月に開催した評議会や理事会で新党への移行を決議しており、これを受けて各党が参加手続きを進めていた。

新党は、これまでの与党連合が軍事共産政権を打倒し、連邦制を根付かせたことを評価する一方、2020年選挙を見据えた体制の刷新、民主化と開発の促進などの観点から、3党以外からも広範な参加を募り、8党が合流することになった。

合流するのは、オロモ民主党(ODP)、アムハラ民主党(ADP)、南エチオピア人民民主運動(SEPDM)、ソマリ民主党(Somali Democratic Party)、アファール国民民主党(Afar National Democratic Party)、ハラリ国民連盟(Harari National League)、ベニシャングル・グムズ人民民主党(Benishangul Gumuz People Democratic Party)、ガンベラ人民統一民主運動(Gambella People’s Unity Democratic Movement)。EPRDF政権と協力関係にあった各州の政党が加わった一方、EPRDFを構成する残り1党の「ティグライ人民解放戦線(TPLF)」は参加していない。

TPLFは理事会と中央委員会で新党参加を見送る決定をした。幹部は地元メディアに対して、「新党には協働するための計画と構成メンバーの関係性に関する規定があるべき」との考えを明らかにしている(「アディス・スタンダード」紙11月28日)。内閣にはTPLF所属の閣僚も複数いる。これらの閣僚が新党に合流するかは不明だ。

また、アビィ・アハメド首相の所属政党でもあるオロモ民主党では、党副議長を務めるレンマ・メゲルサ防衛相が新党結成に反対し、不参加を表明している。レンマ防衛相はアビィ首相の盟友とされる。ハイレマリアム前首相の辞任後、与党連合が後継者選びを進めた際、レンマ氏はオロモ民主党(当時はオロモ人民民主機構)の議長だったが、国会議員ではないため首相の資格要件を満たさず、アビィ副議長と正副議長を交代することでアビィ首相誕生に道を開いた立役者でもある。当時の世論にはレンマ氏を首相に推す声もあった。ボイス・オブ・アメリカ(オロミア語版)で単独インタビューでのレンマ防衛相発言の英語訳を報じた「アディス・スタンダード」紙(11月29日)によると、新党結成に反対する党員は少なくないとみられる。与党連合からたもとを分かつ第2、第3の勢力が今後生まれるのか注目される。

(関隆夫)

(エチオピア)

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