2021~2025年の年平均GDP成長率、7%達成も

(ベトナム)

アジア大洋州課

2019年12月03日

ベトナム国立社会経済情報・予測センター(NCIF)は11月21日、ベトナム経済の展望に関する年次国際会議で、2021~2025年のベトナムのGDP成長率が年平均7%に達する可能性があると発表した。

NCIF所長のチャン・ティ・ホン・ミン氏はこの会議で、「ベトナムは多くの2国間・多国間の貿易協定を結んできており、世界経済と深くつながってきた。こうした取り組みが現在そして将来のベトナム経済の発展をかたち作るだろう。特に、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)とEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)は近い将来のベトナム経済に大きなインパクトを与えるだろう」と述べ、自由貿易協定(FTA)が発展に寄与するとの見方を示した。

ベトナムではこれまで、12のFTA/EPA(経済連携協定)が発効しており、新たに2019年6月、EVFTAが締結された。今後、ベトナム国会による批准承認と欧州議会の承認手続きを経て、2020年内の発効が目指されている(2019年7月4日記事参照)。

NCIFはアイルランド政府の支援を受け、ダブリン大学トリニティー・カレッジとの協力の下、ベトナム経済に関する研究を行ってきた。

(上田弘大)

(ベトナム)

ビジネス短信 0475dd95f1649be5