サウジアラビア政府系投資ファンドPIFの投資案件発掘協力で合意

(ブラジル、サウジアラビア)

サンパウロ発

2019年11月11日

ブラジルとサウジアラビアは、両国に裨益(ひえき)する投資プロジェクトの開発を目的としたパートナーシップ関係を結ぶ共同声明を出した。本パートナーシップにより、サウジアラビア政府系投資ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は、ブラジルへのさらなる投資機会を発掘していくこととなる。PIFは最高100億ドルまで出資する用意がある。

ブラジル通信公社(EBC)によると、合意書はサウジアラビアを訪問したボルソナーロ大統領とモハメッド・ビン・サルマン皇太子が10月29日に調印したもの。アラウージョ外相とオニクス・ロレンゾーニ官房長官が即日、共同で発表した。

同発表において、PIFが関心を有する投資案件に対して、ブラジル政府が法的・制度枠組みを明確化するなど、PIFと共同で取り組んでいくことを明らかにしている。

ボルソナーロ大統領は10月29日、自身のツイッターで、本投資パートナープロジェクトの中に、ブラジルの穀物輸送需要の期待に応えるマトグロッソ州とパラ州を接続する鉄道インフラプロジェクトが含まれていることも明らかにしている。大統領はPIFの出資により、内外投資家からの投資を誘引することに期待を寄せている。

(大久保敦)

(ブラジル、サウジアラビア)

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