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ユーラシア経済連合(EEU)とイランの時限的FTAが発効

(ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニア、イラン)

欧州ロシアCIS課

2019年11月01日

ユーラシア経済連合(EEU)とイランの3年間限定の自由貿易協定(FTA)が10月27日に発効した。ユーラシア経済委員会(EEC)が10月28日に発表した。EEC評議会のチグラン・サルキシャン委員長とメフディー・サナイ駐ロシア・イラン大使は8月28日に発効に必要な手続きの完了に関する外交文書を交換した際、10月27日を発効日と発表していた(2019年9月2日記事参照)。

この時限的FTAの条文、関税率スケジュールはEECのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。サルキシャン委員長は「2018年にEEUとイランの貿易額は27億ドル以上に達し、イランのEEUへの輸出額は前年比で27%超伸びた。2019年1~8月の貿易額は20億ドルを超えており、EEUからイランへの輸出は前年同期比で17%超に増加している。FTAは貿易拡大傾向の後押しに重要だ」と述べた。

EECによると、FTAの優遇関税が適用される品目は限定的だが、主要な貿易品目を対象としており、EEUの輸出額の55%(工業製品33%、農産品89%)、イランの輸出額の49%(同12%、88%)に上る。EEU側はイラン産の食品、特に野菜やフルーツ、ドライフルーツ、建材、食器、じゅうたん、特定の非鉄金属への関税を優遇し、イラン側はEEU加盟国を原産地とする食肉、油脂製品、菓子・チョコレート、金属、化粧品、特定種類の電子・機械設備に特恵関税を付与する。

さらに、このFTAには、WTOルールに基づく貿易条件の付与も含まれている(注)。EEUとイラン間の取引に最恵国待遇と内国民待遇を保障するもので、根拠なき非関税措置や貿易制限を適用してはならないといった条項が盛り込まれている。

(注)WTOルールを適用するとしているが、イランはWTO未加盟国であり、EEU加盟国の中ではベラルーシが加盟していない。

(齋藤寛)

(ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニア、イラン)

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