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中国-ASEAN協力基金管理チーム、ASEAN事務局内に発足

(ASEAN)

ジャカルタ発

2019年11月06日

インドネシア・ジャカルタのASEAN事務局で10月18日、「ASEAN-中国協力基金(ACCF)」管理チームの発足式が開催され、リム・ジョクホイASEAN事務総長や中国の黄渓連ASEAN大使などが出席した。

ACCFは、1997年に中国がASEANとの間で設立した協力基金で、この22年間で総額2,600万ドルに及ぶ131のプロジェクトを実行してきた。目玉事業とされているのが2019年から2023年にかけて実施される「ASEAN-中国 ヤングリーダー 奨学生プログラム」だ。現時点の計画では、ASEAN各国の23人の奨学生を北京大学など中国の有名大学に派遣し、修士もしくは博士単位取得を支援する。学生の旅費、学費などは全てACCFが拠出する。人材育成を重視するASEANの重要なプログラムで、リム事務総長は発足式のあいさつで、ACCFを通じた中国のASEANへの貢献に謝意を示すとともに、ACCF管理チームの発足について「ACCFの効果的な利用と適切な管理を行ってほしい」との期待を述べた。

ACCF管理チーム発足について、ジェトロがASEAN事務局関係者にヒアリングしたところ、「従来は中国外務省が各案件を対応していたが、ASEAN事務局と協力した、より透明性の高い基金の運営・管理をするために設置したと考えられる」と述べた。2017年に中国の劉延東副首相、2018年には李克強首相がASEAN事務総長を続けて訪問するなど、着実に中国はASEANとの関係を深化させている。

なお、日本は、日本・ASEAN統合基金(JAIF)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを活用し、ASEANへの影響力を維持している。ASEANの域内格差是正を中心に統合を進めるASEANの努力を支援するため、2005年12月に開催された日・ASEAN首脳会議で、小泉純一郎首相(当時)がASEAN各国首脳に対し,総額75億円のASEAN統合支援拠出金を拠出することを表明。それに基づいて2006年3月27日にJAIFが設置された。9月30日時点で累計6億8,300万ドルを拠出しており、政治・安全保障、経済、文化面から多角的にASEANの統合を支援している。具体的な案件としては、「ASEANビジネスインキュベーションネットワーク(ABINet)による中小企業競争力強化」「CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の電子商取引に係る法令・規制体系の評価」などがある。日本語でのJAIFの説明は外務省のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(上野渉)

(ASEAN)

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