サンパウロ・グアルーリョス空港の消防体制に不備

(ブラジル)

サンパウロ発

2019年11月06日

10月22日付の各種報道によると、ブラジルの玄関口サンパウロ・グアルーリョス空港の各ターミナルが、現地の消防関連法規に求められる手続き要件を満たしていなかったことが明らかになった。サンパウロ州内の会社や商業施設、文化施設など(以下「施設など」)の運営には、サンパウロ州消防署(CBPMESP)が発行する消防検査証(AVCB)が必須だ。しかし、報道によると、同空港第1ターミナルは4月、第3ターミナルは8月にAVCBの有効期限が切れたのに更新されておらず、第2ターミナルはこれまでAVCBを取得したことがなかったという。

これを受けて同月29日に、グアルーリョス市議会議員とCBPMESPが立ち入り検査を行い、今後の対応の協議などを行った。

CBPMESPは、消防義務を果たさない施設などに対して営業停止する権限も有しており、同空港の今後の対応が注目される。

(山本祐也)

(ブラジル)

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