1~9月の貿易赤字、前年同期比55.7%減
(トルコ)
イスタンブール発
2019年11月08日
トルコ統計機構(TUIK)の発表(10月31日付、暫定値)によると、2019年1~9月の輸出は前年同期比2.3%増の1,257億6,463万ドル、輸入は14.8%減の1,484億2,839万ドルとなり、貿易赤字は285億4,895万ドル減(55.7%減)の226億6,376万ドルとなった。
1~9月の輸出の増減率を品目別にみると、最大の輸出品目である自動車・同部品をはじめ、鉄鋼、ニット衣類などが軒並みマイナスだった。他方、鉱物性燃料が66%増、一般機械、ニットを除く衣類、プラスチック製品が伸びている(表1参照)。
国・地域別に輸出増減率をみると、全体の49.2%を占めるEU向けがほぼ前年同期並みで、ドイツ、英国、イタリアといった主要国向けがマイナスだった(表2参照)。他方、オランダ、イスラエル向けの増加率が高く、イラク向けも好調だった。
輸入の増減率を品目別にみると、最大の輸入品目である鉱物性燃料をはじめ、医薬品を除く主要品目のほぼ全てが通貨リラ減価と内需減退の影響を受けてマイナスだった(表3参照)。国・地域別でも、全体の33.7%を占めるEUからの輸入が21.1%減と冷え込んでいるほか、全体的にマイナス傾向が見られた(表4参照)。輸入額が大きい上位20カ国で輸入が増加した国は、アラブ首長国連邦(9.9%増)のみだった。
(中島敏博)
(トルコ)
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