米カリフォルニア州、公用車調達で州独自の排ガス基準等順守のメーカーに限定

(米国)

米州課

2019年11月20日

米国カリフォルニア州政府は11月15日、2020年1月1日からの州公用車の調達に当たって、同州大気資源局が定める排ガス基準等を順守する自動車メーカーに限定すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。さらに、特定の公共安全車両を除き、内燃機関のみで走行する車両(ガソリン車)の購入を直ちに停止すると発表した。州政府が取り組んでいる温室効果ガス削減、ゼロエミッション車両調達の一環だ。

ガソリン車の購入停止も

カリフォルニア州は7月25日、フォード、ホンダ、BMWノースアメリカ、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカの4社と、排ガス削減を目指す自発的な枠組みに合意している。ゼネラルモーターズ(GM)やフィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)、トヨタなどの大手自動車メーカーが参加する「持続可能な自動車規制のための連合(The Coalition for Sustainable Automotive Regulation)」(以下、連合)はこれに参加せず、排ガス規制の制定をめぐりカリフォルニア州が9月20日に連邦政府に対して起こした訴訟PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)については、10月28日に連邦政府を支持する意向を示している(2019年11月7日記事参照)。このため、GM、トヨタなど各社は州政府の排ガス基準に準拠しない場合、州の調達から締め出される可能性がある。

(木村誠)

(米国)

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