10月の月間インフレ率、予測値を下回る3.3%
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2019年11月20日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は11月14日、10月の月間インフレ率(CPI上昇率)は3.3%、年率(過去12カ月の累積)では50.5%と発表した(図参照)。
月間インフレ率を項目別にみると、最も高い上昇率を記録したのは家財道具・住宅管理(8.1%)で、次いで、酒類・たばこ(6.2%)、衣類・靴類(4.7%)、医療・健康(4.7%)、その他の財およびサービス(3.8%)、交通(3.5%)と続く。通貨ペソ安が進んで価格上昇につながったことが要因で、中でも家財道具・住宅管理については、家電製品の価格が上昇したことが主な原因とみられる。
11月14日付「クラリン」紙によると、10月の月間インフレ率が前月から2.6ポイント低下した最大の原因は、食品・飲料(酒類を除く)のインフレ率が低く抑えられたことにある(表参照)。
中央銀行が11月4日に発表した民間エコノミストらによる最新の経済見通しの集計中央値(REM)では、10月のインフレ率は4.2%と予測されていたが、それを下回る結果となった。REMでは、2019年末のインフレ率を55.6%としている(2019年11月15日記事参照)。
(津下みなみ)
(アルゼンチン)
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