ロシアの官民ミッションがカイロ訪問、「BIG Industrial Week」開催

(エジプト、ロシア)

カイロ発

2019年10月25日

ロシアの官民ミッションが10月10~12日、エジプト・カイロを訪問し、展示・カンファレンスイベント「BIG Industrial Week」を開催した。

デニス・マントゥロフ産業商務相を筆頭にしたミッションでは、自動車や電力、石油・ガス、農業、建設など多業種の企業が展示会場に出展し、主催者の公式発表では、5,000人の来場と160件の商談があった。イベント開催前には、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領や関係閣僚がマントゥロフ産業商務相と懇談した。スエズ経済特区を中心としたエジプトへの投資促進と、エジプトを拠点とした広域的なビジネス展開について協議したほか(2019年2月25日記事参照)、2015年の首脳会談で合意したエジプトでの原子力発電所建設は、同国の今後の産業発展と人口増加への対応に急務であることを確認した。

カンファレンスイベントは「African Industrial Forum」と題し、両国の経済閣僚のスピーチのほか、スエズ経済特区内でビジネスを予定しているロシア企業、原発建設を担うロシア企業などがプレゼンを行った。原発建設は2022年までに完了する予定で、2019年内に工事を開始するとし、ロシアはエジプトに250億ドルを融資することが決定している。また、スエズ運河庁とロシア大手の造船企業との協力覚書(MOU)署名も発表された。会場では、アフリカへの投資機会としてインド工業連盟エジプト代表も講演した。

(常味高志)

(エジプト、ロシア)

ビジネス短信 ffe0c3c39e746199