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8月の貿易赤字は33%縮小、米中貿易摩擦が対米輸出を押し上げ

(フィリピン)

マニラ発

2019年10月18日

フィリピン統計庁は10月10日、2019年8月の貿易収支が24億879万ドルの赤字となり、前年同月より33%、前月からは30%赤字幅が縮小し、2019年に入り6月(23億7,000万ドル)の次に低い赤字となったと発表した(添付資料の図参照)。1月から8月までの貿易収支は247億295万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期比で8.0%減となった。

8月の赤字幅縮小の要因として、輸出金額の58.5%を占める電子製品の輸出が前年同月比で6.6%増加したことが挙げられる(添付資料の表1参照)。特に電気通信(2.05倍)、オフィス用品(84.4%増)、通信アンテナ(62.3%増)の輸出増加が影響した。そのほか、金が93.2%増、自動車、航空機、船舶用配線が7.6%増となった。

一方で、8月の輸入が前年同月比で11.8%減少したことも、貿易収支の改善につながった(添付資料の表2参照)。鉄鋼が3億27万ドル(44.2%減)、輸送機器が8億6,088万ドル(29.1%減)、鉱物燃料、潤滑油、関連物質が10億4,356万ドル(11.9%減)と、政府の大規模インフラ開発プロジェクトが2019年の国家予算の成立の遅れなどにより、遅延していることによる影響がある。

8月の輸出先を国・地域別でみると、多い順に米国が9億9,272万ドル(前年同月比7.0%増)、中国が9億4,423万ドル(1.6%増)、香港が9億3,826万ドル(10.0%増)、日本が8億7,003万ドル(2.9%減)となった(添付資料の表3参照)。米国は1月から8月までの輸出の合計額も、前年同期比9.4%増の76億6,262万ドルで1位となり、米中貿易摩擦の影響で、フィリピンの対米輸出が押し上げられたものとみられる。

8月の輸入元を国・地域別でみると、多い順に中国が20億404万ドル(前年同月比4.6%増)、日本が8億32万ドル(6.7%減)、米国が6億913万ドル(14.6%減)、インドネシアが5億9,895万ドル(11.0%増)となった。中国は1月から8月までの輸入の合計額も、前年同期比13.1%増の160億393万ドルで1位となり、輸入元上位5カ国で唯一の増加だった。2016年の政権発足以降、ドゥテルテ大統領は一貫して親中国政策をとり、2018年11月には習近平国家主席が初めてフィリピンを訪れるなど、両国の政治、経済関係は深化している。

国家経済開発庁(NEDA)のアーネスト・ペルニア長官は記者会見において、今後も政府として継続的かつ包括的に、競争力が高いフィリピン製品の輸出を支援していくとの意向を表明した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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