欧州議会、3回目のブレグジット延期容認の姿勢示す

(EU、英国)

ブリュッセル発

2019年10月24日

英国のEU離脱(ブレグジット)問題で、欧州議会対策グループ座長を務めるギー・フェルホフスタット議員(ベルギー選出)は10月23日に行われた同グループの会合で、「(2020年)1月31日を超えない範囲での『柔軟な延期(Flextension)』以外の道はないとの意見でまとまった」とツイッターに投稿した。同議員は「欧州議会には(ブレグジットに伴う)特にEU市民の権利状況について精査する時間が必要だ」と述べた。

ブレグジットの影響について精査の時間が必要

欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長は10月22日、英国のボリス・ジョンソン首相が離脱協定批准のプロセスを保留する決定をしたことを背景として、合意なき離脱(ノー・ディール)を回避するため、EU27カ国に対して英国の延期要請の容認を呼び掛けた(2019年10月23日記事参照)。また、自身のツイッターで、10月23日にジョンソン首相と電話で協議し、「ブレグジット延期についての英国要請の受け入れをEU27カ国に勧告した理由を説明した」ことを明らかにした。

欧州議会のダビド=マリア・サッソーリ議長も10月23日付の声明で、トゥスク常任議長の勧告を支持する考えを表明している。

(前田篤穂)

(EU、英国)

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