高級中華レストラン向けの日本産米イベント、ジェトロが上海で開催
(中国)
上海発
2019年10月02日
ジェトロは9月25日、駐上海日本総領事公邸で、現地の高級中華レストランや日本食レストランの中国人経営者、料理長を対象に、日本産米普及のためのイベントを開催した。日本産米の魅力や、その特性を生かした調理法を理解してもらうことを目的に開催した。
まず、ホクレン農業協同組合連合会パールライス販売課の八巻光輝課長が日本産米の生産状況や、日本産米がおいしい理由、上手な炊飯方法などを紹介した。
さらに、総領事公邸料理人の松永寛崇氏が日本産米を用いた和食メニューとして、炊き込みご飯、握りずし、手巻きずしを提供したほか、中国人の料理人の間で有名なPITCH調理師学校の顧超教授が日本産米を使用した中華風炊き込みご飯、揚げおにぎり、酒かす入り餅、ライスミルクなどの中華料理のメニューを参加者に紹介した。また、石川県産コシヒカリ、富山県産コシヒカリ、北海道産ゆめぴりかが提供され、参加者はそれぞれのメニューと白米の食べ比べをし、試食後は日本産米を扱う中国国内の販売会社と熱心に商談を行った。
ジェトロ上海事務所の小栗道明所長は「中国の消費者がより良い生活を求める中で、飲食業界における差別化戦略は極めて重要だ。レストランの看板メニューに日本産米を活用した料理が加わることを期待したい」と述べた。
イベントの参加者からは「日本産米の特徴だけでなく、調理のコツについて説明が聞けて勉強になった」「既に日本産米を扱っているが、今回いろいろな種類の日本産米を試食できてよかった」などの声が寄せられたほか、「揚げおにぎりのような応用メニューは新鮮で面白い」といった感想が聞かれた。
イベントの様子(ジェトロ撮影)
商談風景(ジェトロ撮影)
日本産米で作った揚げおにぎり(ジェトロ撮影)
イベント参加者の集合写真(ジェトロ撮影)
(内田剛)
(中国)
ビジネス短信 e21c170e5474b16b