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2020年の公共事業入札を前倒し実施、景気刺激策の一環

(メキシコ)

メキシコ発

2019年10月29日

メキシコの大蔵公債省と通信運輸省は10月24日、2020年歳出予算案に組み込まれている道路や橋の建設・補修工事の入札を前倒しで実施すると発表し、同日の571件に続き、29日に公示予定の302件の総額87億6,750万ペソ(約500億円、1ペソ=約5.7円)の入札を行う。前倒し入札には低迷する景気を活性化させる狙いがある。

工事を受注した業者に支払いが行われるのは2020年に入ってからだが、落札した企業が重機や建設素材の調達、労働者の雇用などを前倒しで行うことが想定されるため、大蔵公債省は、冷え込んでいる景気を2019年内に少しでも上向かせる効果があるとしている。前倒し入札の建設工事の種類は以下のとおり。

  1. 道路の定期的補修
  2. 橋の常時メンテナンス
  3. 橋の再建設
  4. 橋の定期的補修
  5. 道路の常時メンテナンス

1.~4.は24日に入札が公示され、工事総数は571件、入札総額は62億1,500万ペソ、5.については29日に公示される。工事総数は302件の25億5,250万ペソ分だ。なお、両省の発表によると、7月29日に発表された民活型の道路建設プロジェクト(2019年8月7日記事参照)のうち、サンタカタリーナ都市高速道路については、既にコンセッション契約の内容が正式に変更され、受託企業が48億ペソを投じて建設を開始することが決まった。

現政権下で公的部門の建設需要は低迷

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領の緊縮財政策により、公共事業は停滞している。国立統計地理情報院(INEGI)のデータによると、建設産業の実質生産額(1~8月)は前年同期比6.6%減の2,359億ペソとなり、2006年以来で最低の水準に落ち込んでいる。特に、公的部門発注の工事が18.7%と大きく減少しており、公的部門への依存度が高い運輸や都市開発分野の生産額も12.4%減と低迷している。公共事業の前倒しと民活型プロジェクトの推進により、どの程度の刺激効果が生まれるのかが注目される。

図 建設業の実質生産額(1~8月、注)の推移

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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