9月の製造業購買担当者指数(PMI)、2カ月連続で減少
(フィリピン)
マニラ発
2019年10月04日
IHSマークイットは10月1日、フィリピンの9月のIHSマークイット製造業購買担当者指数(PMI)(注)は51.8と、8月の51.9から0.1ポイント減で、2カ月連続の減少となったと発表した(図参照)。
同社のデビッド・オーウェン氏は減少の理由について、米中貿易摩擦の終息が見えない状況にあり、外需が減退して国内の製造業の輸出が4カ月連続で減少したとしている。一方で、国内の市場、内需は底堅く順調に増加し、これが製造業の生産拡大につながっており、雇用や購買活動についても、成長は鈍化しつつも楽観視できる状況にあると説明した。
なお、ASEAN諸国の9月のPMIは、ミャンマーが52.0と最も高く、次いで、フィリピン(51.8)、タイ(50.6)、ベトナム(50.5)、インドネシア(49.1)、マレーシア(47.9)、シンガポール(43.1)となり、ASEAN諸国全体のPMIは49.1だった。
(注)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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