内閣改造で閣外相を廃止して24人体制にスリム化、17人が留任

(モロッコ)

ラバト発

2019年10月21日

モロッコ政府は10月9日、内閣改造を行ったと発表した。閣外相のポストが廃止され、24人体制外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにスリム化された。エル・オトマニ首相など17人が留任した。旧内閣では閣外相に女性が多く起用されたが、新内閣で女性は4人のみとなった。内閣改造に当たって、オトマニ首相は24人中17人が留任という点を踏まえ、「内閣改造ではなく再編として捉えることとしたい」と表明した。

これまで度々訪日し、投資誘致に力を入れてきたムーレイ・ハフィド・エル・アラミ産業・貿易・グリーン経済・デジタル経済相(産業・投資・貿易・デジタル経済相から名称変更)は留任した。一方、投資誘致を所管していたエル・フェルダウス産業・投資・貿易・デジタル経済相付投資担当閣外相はポスト消滅に伴い解任された。これまで12年にわたって同じポストを務めているアジズ・アハヌッシュ農業・海洋漁業・地方開発・水資源・森林相は、9月上旬に公表された会計検査院の年次報告書で、農業政策の落ち度が指摘されていたものの、今回も留任となった。

現地メディアは、特別なことがない限り、2021年に予定されている次回の国民議会選挙まで新内閣は継続するもようと報じている。新内閣は、10月11日に議会が開催された際に行われたモハメッド6世国王のスピーチ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを基に、10月20日までに2020年度(暦年)予算案の提出を目指す。

(大野晃三)

(モロッコ)

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