オランダから英国へのトラック輸送の半分超は生鮮品

(オランダ)

アムステルダム発

2019年10月31日

オランダの中央統計局(CBS)は10月28日、オランダと英国の間で2018年に前年比5.7%減の457万トンの商品が道路輸送により運送されたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。オランダの道路輸送では、英国はドイツ、ベルギー、フランスに次ぐ第4の輸出先だ。

また、2018年にオランダのトラックで英国に輸送された147万トンの貨物のうち、55%が肉や魚、果物、野菜、花、植物などの生鮮品で、目的地への迅速な配達を必要とする商品となっている。ドイツ、ベルギー、フランスといった他の主要輸出先への道路輸送において生鮮品が占める割合は2~3割程度で、それらと比較して英国への輸送は生鮮品の割合が高い。英国においては、EUとの合意なくEUから離脱することになった場合、通関手続きが発生することなどにより、ドーバー海峡トンネルをはじめとした物流ルートが混雑し、生鮮品の流通量が減少することが懸念されている。

一方、英国の道路輸送では、オランダはアイルランド、フランス、ドイツ、ベルギーに次いで第5の輸出先だ。

なお、オランダにとって英国は2018年、輸出相手国としてはドイツ、ベルギーに次いで3位(390億8,900万ユーロ)、輸入相手国としてはドイツ、中国、米国、ベルギーに次いで5位(EUでは3位、233億4,700万ユーロ)となっている。

(高橋由篤)

(オランダ)

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